人手不足の仕事を辞めたとき、次の会社の面接で退職理由をどう伝えればいいのか、悩んでいませんか?
面接で「人手不足で忙しいのが嫌で仕事を辞めました」と伝えれば、「仕事が忙しいと辞めてしまうのかな」と思われてしまいます。
たとえどんなに劣悪な労働環境だったとしても、面接官に伝わらない話し方をしたら印象が悪くなってしまいます。
そのため面接で退職理由を伝えるときは、面接官が納得のできる理由にするか、言い方を考える必要があります。
この記事では人手不足が理由で退職したときの、退職理由と志望動機について書いています。
退職理由は具体性を持たせる
人手不足を退職理由として面接官に伝える場合、つらい仕事内容をそのまま伝えても半分も伝わらないことがほとんどです。
–NGになる退職理由(例文)–
前職では離職者が多く常に人手不足でした。
そのため一人が担当する仕事量も多く、残業や休日出勤が当たり前という環境で働いていました。
あまりの辛さに病気になる方もいたので、将来に対して常に不安を感じていました。
さらに仕事の辛さの割に待遇が悪いので、このままでは働き続けることは出来ないと考え、退職を決意しました。
この例文では労働環境の悪さを一生懸命伝えていますが、受け取り方によっては「忙しさに耐えられなくて辞めた」と、捉えられてしまいます。
もし労働環境の悪さを面接官に伝えたいのなら、具体性を持たせるために数字を入れてください。
–数字を入れた退職理由(例文)–
前職では離職者が多く常に人手不足でした。
そのため一人が担当する仕事量も多く、毎月100時間以上の残業と、20日以上の連続出勤が当たり前という環境で働いていました。
営業は好きですし、お客様と一緒に考え、課題を解決していくことにとてもやりがいを感じていました。
将来のことを考えても、仕事と生活のバランスがとれる環境で長期的なキャリアを築いていきたいと考え、退職を決意いたしました。
数字を入れることで具体性が増し、面接官としても労働環境を理解しやすくなります。
退職理由は志望動機とセットで考える
前職のつらさを訴える退職理由でも問題はありませんが、できれば退職理由は志望動機とセットで考えるべきです。
なぜなら「仕事がつらくて辞めた」のに「御社でキャリアを積みたい」では、退職理由と志望動機に一貫性がありませんよね。
当然面接官も「辞めた理由と志望動機が一致していない」と、疑問に思うものです。
たとえば上の例のように「長期的なキャリアを築きたい」という理由では、「当社である必要はない」と面接官に思われてしまいます。
それを避けるために、退職理由は志望動機とセットで考えます。
具体的には、「〇〇が嫌だった」ではなく「〇〇がしたい」と考えるようにします。
今の職場で嫌だったことを考える
嫌なことが無くなったら何がしたいか、なにが出来るのかを考える
「〇〇がしたい」から辞めました、というように退職理由を考える
人手不足で仕事が忙しければ、「やりたいのにできないこと」があるはずです。
適度な仕事量になればできることもありますよね。
その「できなかったこと」「やりたいこと」を退職理由と志望動機に結び付けて、ひとつのストーリーを作り上げます。
1つのストーリーを作り上げる
例えば・・・
- 人手不足で仕事が忙しい。
- お客様への対応が中途半端になりがち。
- お客様の立場に立った営業がしたい。
- それが出来ないので退職。
- 御社は「顧客第一主義」で営業を行っている。
- 私がやりたい「お客様の立場に立った営業」が御社でなら実現できる。
- だから志望しました。
といった具合に退職から志望動機までを1つのストーリーにします。
すると退職理由と志望動機の矛盾が無くなるので、面接官の共感も得やすくなります。
Note
「したいこと」「やりたいこと」から退職理由を志望動機を考える。
退職理由と志望動機は矛盾が生じないように、一貫性をもたせる。