人手不足の仕事を辞めるとき、上司に伝える退職理由をどうすればいいのか、悩みますよね。
労働基準法では「退職理由を伝える必要はない」ことになっていまので、「一身上の都合」とだけ言えば十分です。
ですが上司としてもただ止めさせたのでは責任を追及されかねませんから、「なぜ辞めるのか」と必ず聞いてくるでしょう。
このときについ本音を言ってしまうと、退職までの仕事がさらにつらいものになってしまいます。
円満退職したいのであれば、相手が納得する理由を伝えることも大切です。
本音を伝えてはダメな理由
では人手不足の仕事を辞めるとき、どういった退職理由を伝えればいいのでしょうか。
ひとつだけ確かなのは、ネガティブな理由を伝えるのは辞めるべきだ、ということ。
人手不足の仕事を辞めるのですから、理由としては「人手不足の仕事を続けたくない」になりますよね。
これをそのまま上司に伝えれば、「みんな同じ環境で働いているんだ」と、気分を害することでしょう。
また退職理由の本音ランキング上位を、そのまま上司に伝えたらどうなるでしょうか。
退職理由の本音ランキング
1位:上司との人間関係
2位:労働時間、環境の不満
3位:上司以外との人間関係
4位:給与が低い
5位:仕事内容がおもしろくない
「上司が嫌いなので辞めます」と言えば、当然上司は怒るでしょうね。
「残業が多い、職場環境が悪い」と言えば、やっぱり上司は気分を害します。
「同僚が嫌いだから辞めます」と言って、同僚の耳に入ったら退職までの仕事がつらいものになるでしょう。
「給与が低い」とすれば、恐らく上司の給与も低いはずです。
「仕事が面白くない」と言われれば、上司も同じ仕事をしていますから、かなり気分が悪いでしょう。
つまり退職理由で本音を言ってはいけない、ということです。
無難な退職理由は「一身上の都合」
ではどいう言う退職理由を伝えるべきなのでしょうか。
一番無難なのは「一身上の都合」です。
まともな上司であれば、それ以上のことは聞いてきません。
もし聞かれるのであれば、ウソでもいいので次のような理由を伝えましょう。
- キャリアアップしたい
- 家族の介護をしないといけない
- 家業を継ぐ
- 健康状態の悪化
- 独立する
- 資格の勉強に専念する
実際に仕事を辞めたほとんどの方が、本音を書くしウソの退職理由を伝えています。
なので上司には「一身上の都合」と退職理由を伝えてみて、しつこく聞かれる場合にのみ、引き留めにくい適当な退職理由を伝えてください。
「辞めさせてください」とは言わない
退職の意思を上司に伝えるときは、「辞めさせてください」といった弱い表現は使いません。
「〇月〇日で退職します」と伝えてください。
退職は労働者の意思で行うことができ、会社の承認や了解を得る必要はありません。
むしろ相手に気を使って当たり障りのない表現で話をすると、強引な引き留めに合うことさえあります。
「〇月〇日で退職します」
そう伝えると、引継ぎなどで会社として都合が悪ければ、退職日の交渉が始まるはずです。
なお退職日は1カ月か2カ月後にするのが一般的です。
(民法上は最短2週間で辞めることが出来ます)
Note
退職理由は「一身上の都合」で十分。
しつこく聞かれるときは、引き留めにくい理由を適当に伝えましょう。
大切なのは「必ず辞める」という強い意志を持つことです。