男性営業が未経験で経理正社員に転職するのは難しいと言われています。その理由は、経理の中途採用は即戦力を求めることが多く、未経験では書類選考さえ通過できないからです。
それでもノルマのある営業が嫌で、一度経験すれば転職もしやすくなる経理にあこがれを持つ人は多いもの。
この記事では、本当に未経験で経理正社員の求人に応募するのは無謀なのかを説明します。
一般社員での転職は経験を問われる
男性営業が未経験で経理正社員を目指すのは無謀だと言われるのは、主に一般社員での転職を指しています。
営業から経理へのキャリアチェンジを考えるか方の多くは、簿記の資格を「パスポート」のようなものだと考え、面接で資格があることを一生懸命アピールします。
ですが資格は知識の証明にはなりますが、実務ができる証明にはなりません。
そして経理の中途採用では資格保有者よりも経験者が求められるのです。
営業として働いてきた方は、事務や経理に関わることが少ないため「経験」を求められると不利になります。
そのため、男性営業が未経験で軽視社員を目指すのは無謀だと言われるのです。
世代交代を目的に未経験者を採用することがある
経理を募集する求人にも色々な種類があります。
- 欠員の補充
- 業務拡大による人員の募集
- 後継者育成のための募集
最も多い求人が「欠員の補充」です。この場合は管理者として仕事ができる即戦力を求めていることが多いです。
(2)の業務拡大による人員の募集、(3)現任に定年が近いため後継者を育成したい、といった募集の場合は必ずしも経験者を求めていません。
こういった求人は数こそ少ないものの、未経験者でも採用される可能性が十分にあります。
なので男性営業が未経験で経理正社員を目指すのは、必ずしも無謀とはいえないのです。
マネジメントスキルが評価され転職できることもある
営業はその仕事柄、会社の事業構造や収益構造をほかの部署の社員よりもつかめています。
そのため、経理の「プロ」になることは難しくても、「営業の現場感覚を持った管理職」という視点で見れば、経理に転職することも可能です。
そのためには、営業職を貫き管理職にまで出世することが必要ですし、さらに後輩の育成や部署の管理、目標の達成と言ったマネジメントスキルを身に着ける必要もあります。
一般的に管理職になると、一般職と比べて職種間の壁が低くなります。
一般職では「実務経験」が求められましたが、管理職では「マネジメントスキル」が求められるようになるのです。
マネジメントスキルが十分にあれば、未経験で経理正社員に応募するのも、無謀ではなくなります。
まとめ
男性営業が未経験で経理正社員を目指す場合、一般職として応募するのなら資格や実務経験が必須になります。
経験も資格もなくて応募するのは無謀だと言われても仕方がないでしょう。
求人の中には「事業拡大」や「後人の育成」で未経験者でも採用されやすいものがありますが、それでも最低限簿記2級程度の知識は必要です。
マネジメントスキルが十分にあれば、未経験で経理正社員に転職することもできますが、求められるマネジメントスキルはレベルがかなり高く、課長職以上にならないと難しいでしょう。
つまり、男性営業が未経験で経理正社員に応募するのは、無謀とまでは言いませんがかなり難しいと考えるべきです。