人手不足の仕事が辞めにくくなる理由

人手不足の仕事を辞めたいと思っても、忙しく働く同僚の姿を見たり、残される人達のことを考えたりすると、辞めにくくなってしまいます。

人手不足の責任は会社にありますから、「辞めにくい」などと考えずに辞めていいのですが、そう簡単に割り切れない方も居るでしょう。

ではなぜ、人手不足の仕事は辞めにくいのでしょうか。

実は、人手不足の仕事が辞めにくいのには2つの理由があります。

1つ目は、「皆に嫌われたくない」という気持ちが働くからです。

日本の職場には良くも悪くも「連帯責任」という感情が働いています。

そのため、人手不足で忙しいのも職場みんなの責任だと考え、多少辛くてもみんなで分担して必要な仕事量をこなそうとします。

そんな「連帯責任」という感情がある職場で、「辞めます」と言い出せば「なんであいつだけ」などと、影口悪口を言われることになるのです。

少なくとも2週間~1ヶ月は影口や悪口を言われ続ける日々になり、「辞めることで嫌われた」と思い込んでしまうのです。

そうなるのが嫌で、人手不足の仕事が辞めにくいと感じてしまいます。

2つ目は、「連帯責任」という考え方です。

先ほども言ったように、日本の職場には良くも悪くも「連帯責任」という感情が働いています。

これは、日本の就職が「職務や職責を明確にせず会社に所属する」メンバーシップ型の雇用体系になっていることが原因です。

つまり、仲間なのだからお互いに助けおうと考える方が多いのです。

その結果、人手不足は会社の責任なのに、人手が足りなくて仕事が終わらないのは自分たちの責任だと考えてしまい、サービス残業や休日出勤をしてでも今いる人員で仕事を終わらせようとします。

職場の仲間ですから、一人だけ抜けるということは許されない、という雰囲気も生まれます。

その結果、辛くて辞めたいと思っても、なかなか行動に移すことが出来ないのです。

この2つの要素が複雑に絡み合うことで、人手不足で忙しいからこそ辞めにくくなります。

「人手不足」と「忙しい」が手を組んで向かってくることで、職場の結束も硬くなるのかもしれません。

また、「会社を守らないといけない」という意識が生まれることも、結束が強くなる要因です。

その証拠を示すかのように、人手不足で忙しくなると、協力しない従業員に対して「会社が潰れたらどうするんだ」と言い出す方が一定数いますよね。

本来であれば、人手不足は会社の責任ですから、たとえ仕事が終わらなくても従業員が責任を負って、残業や休出をする必要はありません。

その結果会社が潰れたとしても、それは会社(経営者)の責任です。

とはいえ、どこに行っても「連帯責任」というしがらみがありますから、人手不足の仕事を辞めたいのなら、「今辞めないと自分がどうなってしまうのか」をよく考えてください。

そして、「絶対にやめる」という決意をもって行動に移すことが大切です。

Note

「皆に嫌われたくない」という気持ちと、「連帯責任」というしがらみがある限り、人手不足の仕事を辞めるのは難しい。

辞めるときは、「絶対にやめる」と決意することが大切。

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