30代で未経験の仕事へ転職するには、資格の取得が必須だと考える方がいます。
たしかに資格を取得すれば、未経験の仕事でも一定の評価を得ることができるでしょう。
ただ残念なことに、未経験者が資格を保有していても「努力が認められる」だけの話です。
企業からすれば「未経験の資格保有者」よりも「無資格の経験者」の方に魅力を感じ、採用したいと考えます。
なぜなら資格を保有していても即戦力にはなりませんが、資格がなくても経験者であれば即戦力になるからです。
では未経験の仕事を目指すとき、資格は必要ないのでしょうか。
この記事では30代が未経験で転職するとき、資格は必要なのかどうかを考えています。
評価される資格とは
資格には評価される資格と評価されない資格があります。
未経験で転職をするために、資格を取得するのであれば、当然評価される資格を取得しなければいけません。
では評価される資格には、どのようなものがあるのでしょうか。
経験を生かせる資格
評価されやすいのは経験を生かせる資格です。
たとえば経理経験者が、簿記や税理士科目を取得すれば当然評価されます。
不動産業界で働いている方が、「宅地建物取引士」や「不動産鑑定士」を取得すれば、評価は高くなるでしょう。
つまり実務経験者が専門知識を身につけている証明として、資格を取得することが最も評価されるのです。
目的を持った資格取得
では未経験者の場合は。資格を取得しても全く意味がないのでしょうか。
実は未経験者でも、将来希望する職種へ転職するために資格を取得すれば、一定の評価を得ることができます。
たとえば経理を目指している場合、未経験無資格者よりも、未経験簿記2級所持者の方が採用されやすくなります。
大切なことは将来の目標を持ち、それに向かって努力することです。
やみくもに資格を勉強しても意味がない
資格の取得で失敗するケースは、「有名だから」とか「難易度が高くないから」と、目的もなく取得していくことです。
そして履歴書や職務経歴書に、志望する仕事とは関係のない資格を書くことですね。
目的や意義が分からない資格を沢山書いても、採用担当者の評価が上がることはありません。
それどこか「何のために取得したのか」「時間が余っているのか」と、疑念を持たれることにもなります。
未経験の転職に資格は必要なのか
結論を言えば、あった方が有利になります。
ですが必ずしも必要なものではありません。
未経験の転職で大切なことは、経験やスキルをどう使って企業に貢献するのかを考えることです。
そして採用担当者に分かりやすく伝えることが大切になります。
30代の転職で企業が求めるものは「即戦力」です。
これは経験者の転職はもちろん、未経験の転職でも変わりません。
だからこそ未経験の転職であっても、企業にどう貢献するのかという視点が大切になります。
資格があれば最低限の知識がある証明になりますし、努力を評価してくれる企業もあるでしょう。
でもそれ以上に、「どう貢献するのか」を考えることが大切です。
つまり、資格はあった方が有利ですが、必ずしも必要なものではない、ということです。