どう考えても人手不足なのに、会社が求人を出さない理由は「人件費」です。
日本の企業は今までに「バブル崩壊」と「リーマンショック」で、大規模なリストラを行っています。
リストラとは余剰人員の削減、つまり「人件費の削減」ですよね。
たしかに今はバブル期を超えて、戦後3番目の長い好景気を迎えています。
一部の業界では深刻な人手不足に悩まされるほどです。
なので人手不足の現場で働いている方は、次のように考えます。
「好景気なら人を増やせばいい」
「人が集まらないなら給料を上げればいい」
ですが「バブルの崩壊」や「リーマンショック」を経験した経営者はこう考えます。
「今は良くてもいつかは不景気になる」
一度正社員を採用すると、長期に渡って人件費が発生します。
しかも日本では正社員を解雇することが大変難しいため、一度正社員として採用すると、不景気になっても人件費を削減することが出来ないのです。
なのでいつか来る不景気に備えて、正社員を採用したがらないのです。
これは労働人口のグラフを見てもわかります。
このグラフは厚生労働省が発表「労働力調査」から作成したものです。
見ての通り正規社員の人数は減っていますが、非正規やパート・アルバイトは増えています。
つまり企業は非正規を求めていて正社員は求めていない、と考えることが出来ます。
もし今働いている企業が人手不足なのに、全然求人を出そうとしないのなら、将来の人件費を心配しているから、かもしれません。
Note
人手不足なのに求人を出さない理由
将来の人件費(コスト)を心配しているから