飲食店や小売業などの職場でよくあるのが「シフト」の問題です。
シフト制で働く職場は年中無休の所が多く、曜日ごとの忙しさに応じて出勤する人員を割り振ります。
ところが、会社によっては若くして店長を任されることもあり、昔からいるパート・アルバイトを注意することが出来ずに、従業員の言いなりでシフトを作成してしまうことがあります。
このことが「人手は足りているのに足りないように感じる」原因になってしまうのです。
目次
従業員の言いなりでシフトを作成するとどうなるか
さて、従業員の言いなりでシフトを作成するとどうなるでしょうか。
恐らくほとんどの従業員が、次のような休みの取り方をします。
- GWは家族旅行に行くから休み。
- 土日は友達とお買い物で休み
- お盆は帰省するから休み
- お正月は、当然休み
店長や社員が何も言わないのなら、この傾向はどんどん強くなっていくでしょう。
すると、店長や社員、意見を言えないおとなしいパート・アルバイトだけが忙しい日に出勤することになります。

好きなように休みが取れる従業員にとっては、楽で融通の利くいい職場ですが、他の従業員にとっては常に忙しく、人手が足りないきつい職場になってしまいます。
すると人手は十分足りているのに、忙しさと店員の数があっていないことで「この店は人手不足だ」と考えるようになるのです。
最悪の場合はきちんと働いてくれる従業員はすぐに辞めるようになり、お店の都合を考えずシフトを決める従業員だけが残るようになってしまいます。
一部をえこひいきすると人が定着しない
こういったお店は新たに人を採用しても、「自分だけが忙しい思いをしている」と感じてしまうため定着しません。
また、楽な仕事に慣れてしまった方の意識を変えるのも大変です。
無理に変えようとすると「辞めます」と言う方も出てくるでしょう。
ですが、シフトの組み方さえ変えれば人手不足は解消できるので、対策は分かりやすいとも言えます。
対策は店優先で区別なくシフトを作成する
ではどうやって解消するべきかというと、これはお店の忙しさに合わせてシフトを作成するだけで十分です。
もともと一部の従業員が自分の都合を優先していたことに、人手不足の原因があります。
言い換えれば人手は足りているのです。
なのでお店の忙しさに合わせてシフトを作成すれば、自然と人手不足は解消されますよね。
お店の体制に不満を持つ方には辞めてもらう
シフトの組み方を変えると、今まで都合のいいように休めていた方たちは面白くないでしょう。
なかには「そんなやり方をすると辞めますよ」と、言い出す方もいるはずです。
ですがお店の体制を変えるには、ここでひるんではいけません。
もしここで負けてしまうと、今まで通り従業員の都合だけを優先したお店になってしまいます。
もし「体制を変えるなら辞めます」という方がいたら、辞めてもらうしかありません。
お店を営業していくには、忙しさに合わせてシフトを作成する必要があり、従業員の都合だけを優先することは出来ないはずです。
それを理解できない方には、残念ですが働き続けてもらうことは難しいでしょう。
原因は管理者にある
最後にきついことを書きましたが、そもそもシフトが上手く回らないのは管理者に原因があります。
つまり次の2つが問題なのです。
- 忙しい曜日を把握していない
- 従業員に指示出来ない
シフトは組み方によって人手不足だと勘違いしてしまう原因になります。
そうならないためにも、管理者がきちんと管理することが大切です。
Note
シフトは、組み方次第で人手不足だと感じる原因になる
シフトは忙しさに合わせて組むことが大切