人手不足の会社では、新たに人を雇っても定着しにくいと言った問題があります。
その理由は「仕事がきつい」「給与が安い」「労働時間が長い」と言った、待遇や環境に起因していることがほとんどです。
楽な仕事を安い給料でやるのならば、まだ人は集まります。
きつい仕事だけど高収入でも、人は集まります。
ですが、きつい仕事を安い給料でやりたいと思う方はいません。
また、労働時間が長いとプライベートの時間を削られることになるので、ライフワークバランスを取りたい方は、働きたくないと考えるでしょう。
そして、労働時間が長いわりに給与が安ければ、当然人は集まりません。
日本の会社は職務と職責が曖昧なので、誰かが辞めると残された人で仕事をカバーしようとします。
すると一人当たりの労働時間がながくなりますよね。
そして人手不足が長い間続くと残業や休日出勤が増えていき、仕事がどんどんきつくなっていきます。
それでも働きに見合った給与が支払われれば良いのですが、給与額が変わることはほとんどありません。
ひどいとサービス残業を強要されることさえあるのです。
その結果安い給与で長い時間働くことになり、それが長期間続くと耐えられなくて辞める人が出てきます。
するとまた残された人でカバーしないといけなくなり、ますます労働時間が長くなっていきます。
そして、仕事がどんどんきつくなり…。
つまり「人手不足⇒過重労働⇒給与への不満⇒高い離職率⇒人手不足⇒過重労働・・・」という悪循環が生まれてくるのです。
最後には人が採用されたとしても教えている余裕が無くなり、定着率も悪くなっていきます。
その結果いつまでたっても人手不足が解消されず、最悪の場合倒産することもあるのです。
Note
人手不足の悪循環から抜け出すのは難しい
もし、今働いている会社が「人手不足」で辞めにくい雰囲気があり、新人が定着しないのであれば、早めに転職したほうが良いかもしれません。